■ゲーム性とは何か?
例えば、ルーレットで「10」の目に賭けてはずれたとします。その際、「何であたらないんだ!!」と激昂する人は少なく、「まぁだいたいはずれるよね」と納得する人が大半です。
この理由は明確で、「10」の目に賭けても当るのは1/36しかない、ということをルーレットを上から見て理解しているからです。
こういった1/36しか当らないという構造をゲーム性(ゲームの構造)を理解していると呼びます。
一方、三麻においては、どれぐらい連敗する確率があるとか、1日にどれくらい負ける可能性があるのかというゲーム性がはっきりしていません。
ルーレットは上から見ることで、ゲーム性がわかりますが、三麻はこのように上から見る手段がなく、目の前の結果だけしか見えないため、連敗するとつい熱くなったり、理不尽に思ってしまったりすることが多くなります。
三麻は四麻に比べて、格段に結果が偏るゲーム性を持っています。そのため理不尽と思うことが多くなります。
本ページでは、ゲーム性を定性的な要素を列挙した上で、大田が5,000半荘打ったデータから「この程度偏るよ」って話をしたいと思います。
■三麻が四麻に比べて結果が偏る理由
結果が偏る定性的な理由を説明します。
①ラスの確率が1/3
当たり前ですが、三人しかいないのでラスを引く確率は1/4→1/3に上昇します。3ラス引く確率は四麻の約2.5倍になります。
②6局しかない
東南四麻と比較して、(局の)試行回数が少ないため、偶然性の要素が大きくなり、結果が偏ります。
③平均打点が高い
これは、飛びやすいということです。飛びやすいと平均局数が減り、②と同じ理由で結果が偏ります。
この3つをまとめると、四人→三人になることで、同じ結果(ラス・自分が上がれない)が繰り返される確率が上がります。その上、すぐ飛び早く終わるため、偶然性の高いゲームとなり、結果が偏ることになります。
■結果から見る偏り
短期~1日の結果から見ると、同じレートの四麻の2~3倍程度の勝ち負けがあると思ってください。
5のレートでは、5回に1回程度は2~3万Pの負けはありえ、1日で5万P負けは数ヶ月に1回程度はあります。
なお連敗においては、10半荘打って3連ラスが発生する確率は20%以上(計算しました)もあります。この打数を3日打てば、50%は3連ラスをくらいます。1日で30半荘打てば、半々以上の確率で3連ラスがどこかで発生します。
中期的な結果を見ると、300半荘程度で対人マイナスの期間があります。1~2ヶ月通して負け続けるというのは打ち方が正しくても発生します。
連続ラスは頻発するのは当たり前で、万単位の負けが連続することもあります。月単位で調子が悪いこともあり、大田の戦術ページを見てすぐ実施しても、結果がすぐに出ないことは残念ながらあります。
■偶然性は高いけど
三麻は偶然性が高いと言い続けてきましたが、逆のことをいってると思われる方も多いかもしれませんが、三麻は技術が介入する要素が多いと思っております。
三麻は、4人→3人になることで、見えている情報が多くなります(他荘の1人分の手牌の分の不確定要素がなくなります)。
なので、偶然性は高いゲームだけど、麻雀の戦術を学ぶ価値は四麻より高いと思っております。
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